今春に出会ったAKIさんは、いつも和装でいらっしゃいます。
着物・和文化を広めたいと活動されており、その美しい佇まいに憧れています。
今夏、浴衣のイベントにお誘いいただき、久しぶりに浴衣を着る機会を得ました。
浴衣は、新たに購入するのではなく、母の持っていたモノを活かすのも目的です。
箪笥に眠ったまま50年ほどの浴衣。アンティークと言っても良いのかな。
「モノは使ってこそ」と日々感じている整理収納アドバイザー精神が踊ります。
浴衣と帯の合わせ方なども分からないので、事前にAKIさんの浴衣診断を受けました。
色合いの良し悪し、柄オン柄の合わせ方も不明・・・
浴衣診断では、自分の肌や雰囲気に合う色や柄などを診断してくださいます。
数多くのサンプルを肩に乗せながら、似合うものを選び出してくれます。
比較することで自分に合った色や柄などが分かってきます。
ちなみに一緒に診断を受けた友人は、はっきりした色合いと大柄が似合いました。
アーティスティックで個性的な彼女にぴったりな診断で、私との違いも面白かったです。
持参した母の浴衣数着から今回着る浴衣と帯を選んでいただきました。
オシャレ着洗いで洗濯をし、陰干しすれば良いとのことで、浴衣はお手入れもラクです。
今回私が受けたのは浴衣診断ですが、和のパーソナルカラー診断もAKIさんが行っています。
箪笥に眠っている着物を活用したい場合には、診断していただくと素敵に着こなせそうです。
自分に似合うものを知ることで、失敗のない買い物にもつながります。
AKIさんは、古い着物を活かして、現代風にコーディネートされるのをお得意とされています。
また、一方でお誂えの楽しみを発信していらっしゃいます。
当日の浴衣もご自分で型紙を選び、江戸小紋職人による手染めで世界に唯一の浴衣だそう。
昔ながらの製法で紡がれ、緑青~グリーンの蝶々が舞っていてとても素敵でした。
帯は芭蕉糸のモノで見た目も涼しげ。帯留めは、ご自分で製作された錫の箸置きだそうです。
アレンジの色使いも、すべてが上品でうっとりでした。
着付けは自分で挑戦することにしました。
YouTubeでも浴衣初心者向けの動画があり、本番前に何度か練習をしました。
着付けに1時間近くを要し、出かける前から汗が出ました。
慣れない下駄に慣れない浴衣。足さばきもおぼつかなかったです。
なんとなく人々の視線を感じ、自然と背筋も伸びました。
当日は、プロのカメラマンによる撮影もしていただき、
日本橋水戯庵にて伝統芸能を観覧しつつ、美味しい料理をいただきました。
普段と異なる和装での時間は、夏の思い出とともに優雅な時間となりました。
他の方の浴衣の着こなしを眺めるのも眼福。どなたもとてもエレガントでした。
季節感を出したり、小物や色使いなど様々な楽しみ方もあるようです。
主催のお二人の和文化への熱い想いがこうして人々を結びつけたのだなと胸が熱くなりました。
母の古き浴衣を活用し、母も喜んでおりました。
時を超えてモノが活かせたことは、母にも私にも喜ばしい経験となりました。
これを機に和装を楽しめる女性に、そしてこういう時間を持てるようになりたいと感じました。
洗った浴衣を畳みながら、平面の布がよくぞ立体的になるのだなと感心するとともに昔の人たちの暮らしに想いを馳せました。
後日、AKIさんにお会いした日も猛暑日でしたが、颯爽と浴衣姿でいらっしゃいました。
涼やかな佇まいに惚れ惚れしました。
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